恋愛甲子園
あたしはその日から
ずっと裕君と
遊ぶようになった。

遊ぶといっても裕君の
好きなキャッチボールばかり…

でもあたしにとって
遊んでくれるだけで
嬉しかった。


裕君は野球好きだ。
だからあたしも
野球好きになったのかな…

野球の話をしてる裕君は
いつも笑顔で
楽しそうだった。

あたしはそんな裕君を
見てるだけで
楽しかった。

だから野球のことを
知りたくてお父さんに
毎晩のように
教えてもらった。


ある日帰って裕君家に
遊びに行ったら
誰もいなかった。

あたしは裕君が
帰ってくるねを
木に登って
ずっと待ってた。


でも裕君は
帰って来なくて
あたしの親が
先に帰ってきた。


その日裕君に
会えなくて
すごく悲しかった。


次の日裕君が
朝また壁当てをしていた。

あたしはパジャマのまま
裕君のとこへ走った。

あたしはいつもの
裕君がいて安心したのか
自然と笑っていた。


「裕君。おはようッ!」

「おはよ…」


あたしはすぐに着替えて
裕君とキャッチボールをした。


裕君と遊んでる時間は
早かった。
あっという間にお昼に
なってしまった。


お昼は作ってあるお弁当を毎日食べた。

裕君家はお母さんが
いるからお昼になると
家に入っていった。


あたしはいつも庭で
シートを広げて食べていた。
ちょっとしたピクニックだ。


裕君は食べ終わった後
いつもあたしの
隣に座ってお弁当を
つまみ食いする。


そんな裕君と
過ごしてすごく
楽しかった…
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