MARRIAGEABLE─お年頃─
紫煙がふわふわと昇っていくのを目で追いながら言った。

「そんな簡単に言うけどさ、実際大変な事なんだよ?」

三十路に片足突っ込んでる様な私が、彼氏を作ると言うのは一世一代の大勝負だったりする。

妙に静かにしている周りを気にする事なく、私は話し続けた。

「この年齢で彼氏なんて作ろうもんなら、親も期待するし周りも私たちが結婚するって思うでしょ?
私だってさ、思うわけよ。
この人と結婚するしかないって。
今から付き合ったとして、2年程付き合ったとするよ?
で、もし駄目でした。結婚しません。って別れてみな?
私はどうなるよ。それこそ行き送れじゃん。」

目の前には大きく頷くミユキ。

男共は、神妙な面持ちで私の話を聞いている。

「だからさ、彼氏作るってのは、本当に疲れるし慎重にもなるわけよ。」

それだけじゃない。

臆病にもなるんだ。

若ければ難なく出来た事が、今となっては難しい。

頭でっかちになってるんだと思う。



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