緑ノ刹那
ファイの消滅と共に、リーフ達を囲っていた結界が効果を失った。



だが、誰一人として動けない。



『リーフ』


彼らの方を振り返ったフィリアは、笑って言った。


『貴方が、私の契約者ね』


その笑顔は、見ているリーフ達の方が、逆に辛くなって。

思わず、目をそらしたくなる。


『……ごめんなさい。
私、行きたい所があるの。
今から、行ってきてもいい?』


『うん』


ファイがくれた、エメラルドのネックレスをギュッと握って。

そんな顔で聞かれたら。


そう言うしか、ないじゃないか。
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