37.3℃のキス《短》
「なにが?」
私がそう問い掛けると山岸君はしばらく考えるように黙り込んだあと。
「澤村って学校じゃあんまり喋らない……というか感情を出さないだろ? 皆といてもなんか距離があるっていうか」
言葉を選びながらそうこたえてくれた。
その言葉に、なんだか見抜かれているみたいで心臓がドキリと鳴った。
別にわざと感情を出さないわけでも、距離をおいているわけでもない。
笑いたいときは笑うし、友達のことも信頼している。
ただどうしても自分をさらけ出すことが苦手なんだ。