君の笑顔の傍に居させて
「違うな。そう言う理由だったら、最初から避ける筈だろ?」
俺のセリフで、ピクッ、と小さく美雪の体が動いた。
「俺がドリブルシュートをした時からおかしくなった。それまでは、あくまでも好意を持って接してくれてたよな」
美雪は俺の言葉を黙って聞いてた。
即答で否定しない、って事は、事実なんだろ?
俺がそう思ってると、美雪は、ハッ、とした。
「自惚れないでよっ! 質問に答えたんだから、早く鍵を返してっ!」
必死に誤魔化そうとする美雪を見て、思わず苦笑い。