君の笑顔の傍に居させて
「本気で怒ったりすると、言葉遣い変わるのな」
まぁ、部活の時間で慌ててるのも分かるけど。
でも。
俺もここで結論を出すつもりだったから、引き下がれなかった。
「そんな事、どうだっていいから、早く鍵を返して」
取れるか取れないかの位置で鍵をチラつかせられて、美雪のイラだちも増してきてるのが分かった。
「俺さ、理由も分かんないで美雪に無視されるのって、ここにグサッて来るんだぜ」
俺は親指で自分の胸を差しながら言った。