君の笑顔の傍に居させて
おいっ!
「冗談っ?!」
俺の人生初の告白を『冗談』にするつもりかっ?!
俺がそんな事を考えてる隙に、美雪は俺から鍵を取り返し、カバンを持って走り去ろうとした。
俺は、ハッ、としてすぐ追い掛け、逃がさない様に手首を掴んだ。
「離してよっ!」
美雪の訴えを無視し、俺は肩を掴んで美雪を無理矢理、自分の方に向かせた。
「何が冗談だって?」
──俺の気持ちは、おまえに届かないのか?