君の笑顔の傍に居させて
≪戸惑いの朝≫

俊夫に報告しようと思ってたのに、俊夫は日付けが変わる時間になっても戻って来なくて、俺はいつの間にか先に寝てしまっていた。

朝、美雪の朝練の時間に合わせて起きると、寝ている俊夫が居て起こさない様に部屋を出た。

体育館の外を体育館入口に向かって歩いてたけど、まだボールの音は聞こえてこない。

覗いて見たら、美雪はゴールを下ろす鎖を引っ張っていた。



「おはよう、美雪」



取りあえず、そう挨拶してみたが、美雪からの返答は無い。

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