君の笑顔の傍に居させて

「それでいいんだよ、美雪」

俺は美雪の心に響く事を祈って、出来る限り優しい口調で言った。



「おまえ、一生そうやって、自分を責め続けて生きて行くつもりなのか?

 心縛って生きて行くのか?

 僚二はおまえが自分を責めて苦しんでる姿を望んでいない。

 みんなもそれが分かっているから、おまえを責めたりしない。

 むしろ僚二は、自分が居なくなった事が原因で美雪が苦しんでると知ったら、悲しいと思うぞ」



「そんなっ」

「おまえは僚二がどんな奴だったか、知ってるよな? よーく、思い出せ」


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