君の笑顔の傍に居させて
やっと、美雪が目を開けた。
視線が合う。
一瞬、ピクッ、としたが、その後の美雪はさっきとは逆で、今度は身動き1つしなかった。
俺は自分の気持ちを聞いて欲しくて、静かに両耳を塞いでいる美雪の両手を握り、その手をゆっくり下へ動かした。
でも。
言葉は出ずにその代わり、俺の中の美雪へのいとおしい感情が膨れ上がって止められない。
その思いで無意識に、美雪の髪を何度も撫でていた。
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