謝罪人 Kyouko
「浮気をしたことでの謝罪と聞きましたが? 」
恭子は、依頼書の内容を確認して尋ねた。

女は、イベントコンパニオンの仕事をしている。
背が高く小顔の美人だった。
 
「そうなの・・・そのことで、謝罪してほしいの」
女は、飲みかけのコーヒーカップを持ったまま答えた。

「でも、どうして、浮気なんかされたんですか? 」
恭子が女に尋ねた。

「答えなきゃだめなの・・・?」
女は、めんどくさいような表情で言った。

「原因がわからないと、仕事もできないものですから」
恭子が答えると、女はコーヒーカップを静かに置いた。






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