謝罪人 Kyouko
「必要なものを買ってきました」
中居がレジ袋を恭子に手渡した。

「ありがとうございます」
恭子がレジ袋を手にした。

袋の中は、カップ麺やパン、スナック菓子など食料品が入っていた。

「じゃ、帰ります。あさっては謝罪会見です。朝、ここに迎えにきます。それでは、おやすみなさい」
そう言って、中居が部屋を出ようとした。

「近くのコンビニには、行ってもよろしいですか? 」
恭子は、中居を引き止めるように聞いた。

マンションを出て、すぐにコンビニがある。

「何か、欲しいものがあるんですか? 良かったら、自分が買ってきますけど・・・」

中居が答えると、恭子は困った表情をした。






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