謝罪人 Kyouko
「実は・・・化粧品を買いたいと思っているんですが・・・」
恭子は言いにくい様子で言った。

「化粧品って・・・」
中居が言葉を切って、しばらく黙りこんだ。

「口紅がきれているです。それから、生理用品が・・・」
恭子が恥じらいながら言った。

「わかりました。あなたが特別に何か欲しいものがあるなら、買い物に行ってかまいません。でも、十分に気をつけて下さい」

中居は了承した。
生理用品まで買うのは抵抗がある。
そのため、恭子の買い物を許すことにした。

「ありがとうございます」
恭子は、中居に礼を言った。

「じゃ、おやすみなさい」
中居は言った。

「おやすみなさい」
恭子が言うと、中居は静かにドアを閉めた。


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