謝罪人 Kyouko
「だから、謝罪人さん。あなた一人でやってくれない」
女は甘えるように言った。

「えっ!私と一緒にいて謝罪するんじゃないんですか? 」

「私がいるより、プロの方に任せたほうがスムーズに解決できると思うから」

「そ、そんな!!」
突然のことに恭子は動揺した

「ギャラも倍支払ったから、よろしくね」
と、言って女は、その場から逃げるように急いでカフェを出て行った。

「なんなのよ! 」

恭子は、女の無責任さに腹を立てた。

しかし、それも、謝罪相手の男が現れた瞬間に不安へと変わった。






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