カーテン
綺麗な顔立ち。クールというよりは、親しみやすい雰囲気。
夏に向けてなのか、ちょっと短い髪の毛。
何で今更戻ってくるんだよ、馬鹿!

「え?」
そんな顔をして、みんな私の方を向く。
・・・何だ、この空気。
「え、えっと、すみません、人違いかもしれ」
「あら、お知り合いなの?夕子さん、」
先生がニコニコして尋ねてくる。
「え?ええ、その・・・・」
「じゃあ!ちょうどいいわ!夕子さんの隣空いてるし、そこに座って?森本くん。」
へ?いや、この展開どう考えても、あり得ないですけど、え?
キーンコーンカーンコーン・・・・・・
「さて、じゃあ給食の準備をしましょう!夕子さん、森本くんのこと手伝ってあげて、」
ああ、もう、なんか泣きたくなってきた。
これが終わったら、給食。これが終わったら給食。そんなことをずっと考えながら、
直史の所へ私は行った。

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