もしも僕に。


「はい、牛乳」

「‥‥‥‥食べてもい?」

南桜クスッと笑った。

「いいよ。じゃあ、いただきます」

「いただきます♪」

まずは卵焼きを一口、口に運んだ。

「んん〜?甘くない‥」

甘い卵焼きしか食べない私は「うー」と顔をしかめた。

「俺、卵焼き甘いとイヤな人」

「え!本当に?ありえない‥」

「コーヒーに砂糖とか入れるのも絶対無理」

変なの!

「ふーん」

南桜を変な目で見ながらクロワッサンをパクッと食べた。

「んー!おいひぃい‥♪」

やっぱパンはいいよ、うん。

「それ南桜様特製クロワッサンだから」

「手作り!?」

「まあな」

「すごい!南桜すごい!」


私は牛乳を飲みながらクロワッサンをペロリとたいらげました。



_
< 72 / 85 >

この作品をシェア

pagetop