【完】ひとつ屋根の下で。
「分かったよ。コンビニ行くからいらね。けちくそ」



私はカップ麺をヒカルに投げ付けて立ち上がる。



でも、ヒカルは私の手を離さないまま。



「何?イタイんだけど。離して」



「あんたムカつくな。気に喰わないし」



ヒカルはずいっとアタシの顔に近寄る。



綺麗な灰色掛かった翠緑色の瞳に吸い寄せられるようなそんな気持ち。スッゴい不思議な感覚。



「ムカつくから、あんたには、絶対2週間で出て行ってもらうから」


「いいよ、絶対出て行かないだろうし。ってかムカつくなら触んなケチ男」



そう言い放つとアタシはヒカルの鼻目掛けて頭突きを入れる。
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