回る世界
┗世界の崩壊
俺を置いて、地球は回る。




「バカッッ!!」



そう言って目の前の彼女は俺の頬を力の限り叩いた。
この細い腕のどこにこんな力があるんだ、ってくらい強烈な一撃。


ドクン ドクン


急激に熱を持ち始める頬。

ガタガタと音を立てながら玄関を開ける音がしたけど、頭が正常に作動していない俺は、ただ遠くなる彼女の後ろ姿を眺めるしか出来なかった。





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