アキバ特捜部!? 犬インフルぱにっく
「あれが犬の飼い主か……」

ヨースケは、

エレムと呼ばれたその少年と話す

ナツの後姿を見ていると、

心臓のあたりがソワソワするような、

胸がヒンヤリするような

感覚に襲われた。

「オトコの嫉妬はみっともないゼ」

ハッとしてヨースケが振り向くと、

さっきまでワンセグとPC画面を

交互に見ていたハズの

ミキがニヤニヤしてこっちを見ている。

「そんなんじゃないさ。

 うわっ」

ヨースケはポケットで

弄んでいたケータイを

出していじろうとしたが、

慌てて床に落としてしまった。

「わかりやすい反応だな」
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