嘘で隠された現実(リアル)
「料理どーだった?」


「めちゃ旨かったですよ。黒雨さんが作ったんですよね?」


「いや、俺はドリンク類とデザート担当で、料理は無理なんだ」

黒雨さんは、苦笑しながら頭をかいた。

「料理は主に宝が担当してるけど、レシピは咲黒(ザクロ)が作ってる。俺の大学の先輩なんだ。滅多に顔出さないけどな」


「‥へぇ、そうなんですか」


「何だよ、字、訊いていいんだぜ?」


「どうせクロは黒ですよね?」


「おお」

黒雨さんは、自慢げに頷いた。

「花が咲くの咲くに黒で咲黒だ。俺が考えたんだぜ?」
< 180 / 331 >

この作品をシェア

pagetop