嘘で隠された現実(リアル)
朱月のことに関して、知らないことばかりの私。

そんな私が、彼の特別になんて、なれるはずがなかったのだろう。


結局、『一番のシアワセ』にも、せめてと望んだ『永遠』にも、私の手が届くことはなかった。


本当は、凄く悔しい。

私ばかりが、朱月に振り回されてきたと、感じてしまうから…。

朱月を好きな私だけが、別れを悲しんでいるように、思えるから…。


それでも、別れを悲しんでほしいと、望んだりはしない。

ただ、忘れないでほしい。

初めて話したときのこと、再会したときのこと、6人で過ごした時間、朱月の曲に歌詞を書いていた人間が、私であるということを…。
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