嘘で隠された現実(リアル)
「星…」

私は目を閉じた。


思い出すのは、星の家に泊まったあの日のこと。

あの日した約束を、星は忘れないでいてくれた。

こんなところが、星の魅力。

そしてそんな星に、私はどれほど救われてきたことか…。


「そうだったね」

私は、笑顔で頷いた。


「瞬輝も行くだろ?」


「…」


「甘いもの、用意させてるけどぉ?」


「すぐ支度する」


「瞬輝先輩らしいですね。勿論、俺も参加します」


珍しく、本当に楽しそうに笑う響を見たような気がした。

そんな些細なことで嬉しくなって、私は興奮気味に朱月に目を向けた。


「で‥勿論この雰囲気の中で、「行かない」なんて言わないよね?」
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