嘘で隠された現実(リアル)
「ありがとう」


「‥ここはお礼言うところじゃないでしょ…」

星は小さな声で呟いた。



「そっか、そうだね」


「…」


「ねぇ、星」


「なぁに?」


「またしようね、打ち上げ」


「‥そうね」


「約束だよ?」

そう言って、私は目を閉じたまま笑う。


瞼の裏に、複雑な表情をしている星の顔が映った。
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