嘘で隠された現実(リアル)
星もベッドに入ったのだと、見なくても音で判った。


「呆れてるんだよね?」


「今更訊くことじゃないでしょぉ?」

そう言って、星はため息を付いた。

「私だって判ってるんだよ?簡単に諦められるものじゃないことくらい…。でもムカついちゃうのよねぇ。天音が柳ごときに振り回されてるのを見てると」


「ごめん…」


私がかすれた声で謝れば、星は再びため息を付いた。


「心配してるだけ‥謝ってほしいわけじゃないからね?」


「…」


「まったく‥あんな遊びまくってる男のどこが良いわけぇ?天音の見る目を否定したいわけじゃないけど、理解に苦しむわ」


「だよね‥あたしもそう思う…」


「…」


沈黙の空間で、時を刻む秒針の音が微かに聞こえる。

「でもね‥今日また、思い知らされたの。やっぱりあたしは‥「言わなくていいよ」」


「星…」


「判ってるって言ったでしょぉ?簡単に諦められるなんて思ってないから」


「うん…」


「でも、私は見てられない…」


「うん」

私は目を閉じた。
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