吸血鬼達と戯れを
「由井!」

狩野が叫ぶ。
建物の影を歩いてた由井が振り向く。
狩野の顔を見ると慌てて逃げ出す。

「おい!由井!」

狩野は急いで追い掛ける。
程なく、由井に追い付いた。
由井の肩を掴む。

「おい!なんで逃げ…。…その顔、どうしたんだ…?」

由井の顔には無数の傷と痣があった。
腕を捲くると更に傷は多かった。

「この傷…どうした?」
「…ちょっと、転んじゃって…」
「こんなに傷が付く訳が無いだろ!」

狩野の頭に一人の人物が浮かび出す。

「…河合か。あの野郎…」
「いいの。あたしは慣れてるから」

走り出そうとする狩野を止める。

「河合達からリンチを受けたのか…?」

由井が頷く。
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