運命の人はお義兄様


俺は覚悟を決めてから部屋を移動した。
ピアノのある部屋へ…。


ピアノを弾いている間は"無"になれる気がした。



どのくらい経っただろうか。
カーテンの隙間から光が差し込む。
俺はベッドに足を進めた。
俺の体がベッドに沈み込むと、俺は眠りについた。


ピピピッ
毎朝5時になる目覚ましを止めた。
1時間程寝れたみたいだ…。

この時期の朝はまだ冷える。
俺はジャージに着替え外に出た。
毎日同じ時間に走る。
小学生の時からの日課となっている。
成長するにつれ距離は少しずつ伸びていく。


「おはようさん」
「…」

いつもの同じ場所から、いつものように何も言わない俺の横を隼人は並んで走る…。







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