運命の人はお義兄様


俺が隼人の所に行くと
「絋希。納得してない顔になってる」
「…1、2年に準備を頼んだのに、俺と隼人はしなくていいの?」
「仕方ないだろ。レギュラーなんだから」
「…」
「アップするぞ」
俺は渋々アップを始めた。


「集合しろ」
天草さんの声が響く。

「練習試合を始める。西城大、高等部のメンバーは順番に並べ」

案の定、西城大の大将は東先輩だった。

挨拶をすると試合を始めた。

隼人は本田、斉藤、大崎、千葉、石川を倒し、天草さんに負けた。

天草さんは副将の部長までも余裕で倒した。

俺は天草さんとやるのは、初めてで少し苦戦した。
だが、2対1でなんとか勝つ事ができた。
次は東先輩か…。

何故かその時は、試合の事ではなくて
7時からの約束の事を考えていた。




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