Be impatient
『カレの気持ちは私に向いている。』

ヤナギさんに対してはその確信がないから…

話しかけるのさえ怖いのかもしれない。

右手を口元に持って行き、すっかり考え込んでいた私の眉間にはいつの間にか皺ができていた。

そんな私をヤナギさんが見ていた事にも、全く気付かなかった。

「そんなに難しい?」

ヤナギさんが私を見ていたと気付いたのは、そう声を掛けられてからだった。

私が眉根を寄せているのは、目の前に広がっている書類で分からない所がある為だと思われてしまったみたいだ。

「あ、いえ…大丈夫です。」

「本当?」

ぐっと身を乗り出し、横から私の顔を覗き込んできたヤナギさんにドキっとする。

「だ、大丈夫です。」

私が答えてもヤナギさんはもとの位置には戻ってくれず、私の心の奥底が読み取られてしまうんじゃないかと思うぐらいしっかりと目を覗き込まれた。



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