恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
ウソと卑怯はゼッタイ許さない熱血漢のリーダーとしてクラスのみんなの信頼も厚い彼。

はじめて同じクラスになったときから、なんとなくいいなァ~って思ってた。

それが彼に助けてもらったことで、彼に対するモヤモヤとした想いは、今ここにハッキリと、ひとつの“恋”として実を結んだ。


こんな絶体絶命のピンチのときに、あたしを助けてくれないおにーちゃんなんて、もう知らないっ。

おにーちゃんは白鳥とかいう女子大生のカノジョとラブラブになればいいよっ。

あたしは相墨くんとラブラブになるからっ。


おにーちゃんがウチの中学を去っていった日、あたしの新しい恋がはじまった。


その日以来、学級委員長として頑張る相墨くんの役に立ちたくて、あたしなりに及ばずながら、いつも彼のチカラになっていたつもりだし、バレンタインや誕生日のプレゼントもゼッタイに欠かすことがなかった。

中学卒業のときも、本当は普通科の進学校に行って大学を目指したかったけど……、

“相墨くんといっしょにいたい”

……っていうただそれだけの理由で、1000mlの牛乳パックのクチさえちゃんとキレイに開けられないほどのぶきっちょのクセして“工業高校”に進学までしてしまった――――
< 29 / 263 >

この作品をシェア

pagetop