1人のお嬢様の願い
2:お嬢様。

「お嬢様。詩依良お嬢様。そろそろ、お目覚め下さい。」

うるさい……

「お嬢様。」

うるさい…って…

「旭[アサヒ]!!なんで、あなたが私の部屋にいるのよ!?」

一気に目覚めた。

「お嬢様が起きてくれないとメイドに言われたのですよ。」

旭はニコニコしながら、1人のメイドを指差した。

「も、申し訳ございませんっ!学校に遅れてしまう訳にもいきませんし…」

「もう、凛[リン]…。まぁあなたは悪くないわ…」

「そうですよ。起きない、詩依良お嬢様が悪いのですからね。」

「旭…。あなたとは話してないわっ!」

もう!朝から体力を使わせないで…。

旭と凛。

この二人は私の身の回りを世話してくれる、“メイドと執事”

って言っても、幼なじみに近いと思う。

旭は私と同い年の16才。
学年は一つ旭の方が上だけど…
ちなみに湊飛の弟。

凛は18才。今は大学でとりあえず勉強中。
まぁ頭が良すぎて…勉強といえるのかな??
行ける日だけ言ってる感じ。

この二人は私が10才の時から来てもらってる。
遊びにね。
今はメイドと執事だけど!
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