Darkness Butterfly
何度も重なり合う唇が離れて、視界の端に時計が入った。
PM10:30だった。
待て待て、今日1日って後1時間30分で終わってしまうじゃないか!!
「…ん、ちょっと待った!!」
肩を押し返すあたしは、言った。
「あ?」
「卑怯でしょう?後1時間30分しかないなんて。」
言い終わるか言い終わらないかの内に、顎を掴まれた。
「1時間30分、楽しむから。」
普段見られない笑顔にあたしはこれからの事を暗示した。
そして、耳元で甘く囁かれる。
「体に良いからな?」
この夜、あたしが1時間30分離されなかったのは言うまでもない。