Darkness Butterfly

闇の宴


あたしは棒キャンディーを口に入れる。

「那瑠って、緊張ってものを知らないの?」

包み紙をクシャッと丸めて、パーカーのポケットに入れる。

ポイ捨てはいけないからね。

夏弥の言葉に、小首を傾げた。

「こんなに大勢のレディースに囲まれてんのに。」

夏弥が言って、良壱がフッと笑った。

あたし含め三人は、レディースのバイクに乗っている女に囲まれていた。

もちろん、喧嘩をする為ではなく。

話す事があるから、らしい。

それにしても用心深いなぁと思う。

3対何人で話すのだろうか。

あたしには、あまり関係ないけれど。






< 47 / 300 >

この作品をシェア

pagetop