Darkness Butterfly

終わりだ。

今度こそ、本当に。

「好きにすれば…?」

あたしから弱々しい声が出る。

もう疲れたよ。

「何がだよ。」

影が消えた。

白い天井がみえる。

「おい、起き上がれ。」

腕に力をいれる。

けど、気力がなくてまた天井に視界が戻る。

舌打ちが聞こえて、横腹をぐいっと引っ張らられて、座った。

「顔、あげろ。」

低い声が上から聞こえた。

うなだれたまま、目を動かすと相手の足に包囲されてる。

相手は、あたしの服の襟元を指で引っ掛けて上を向かせる。

相手と目が合った。

綺麗な茶色い目。

その後に顔全体が入ってきた。



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