町の片隅で~ファーストストーリー~
帰宅途中も容赦ない質問責めにあった。
「だから、宮元が勝手に言ったんだって!」
「そんなんで誤魔化すつもり?甘く見られたものね。」
「いちいち茶々入れてくんな!紗耶香が喋ると事態が悪化する。」
「それ、どういう意味よ!」
「そのまんまの意味だ。」
「私はそんな事を聞いてるんじゃないです。宮元さんと何があったんですか?」
「だから遅刻と欠席を減らすために飼い犬的扱いを受けてるんだって。」
「ウチらそんな話初めて聞いたで?」
「そうか!だから私達の席が固定なのだな。」
「えっ?席が固定?席が固定ってなんだよ!」
絵里香曰わく、始業式が終わって先生に呼ばれたらしい。
「市原と山崎のサボり癖を治すために最後尾と問題児の前は固定席だ。みんなにも協力してもらってくれ。」
と。
初めは最悪な席だと思ったが、よく考えると別に普段と変わらない。
いつもつるんでる連中に宮元と桃山が加わっただけだ。
授業中は山崎が何とかするだろうから問題無い。
もう、俺は一人じゃないんだ。
この町の片隅で俺は成長していく。
残りの1年がどう動くか分からないが、こいつらと共に過ごす日々を楽しもうと思う。
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