町の片隅で~ファーストストーリー~
接触不良の猿ゴリラが吠えまくるせいで興味津々の馬達が集まり、息を殺して傍観(ぼうかん)してる。
「お前ら!見てないでゴリラ用のデカい檻持ってきてくれ!」
馬には言葉が伝わらないらしい。
俺と目が合った馬はパッカパッカとどこかへ走り去っていった。
後で馬刺にして食ってやる。
でも、今はショートした猿ゴリラを止めなくちゃ逃げ遅れた俺の馬刺が食われっちまう。
その後、何度も刺激を与え続けた。
時々、刺激が強すぎて中のバネが飛び出してぶち当たってきたけど、俺は耐えた。
その数分後、馬の1頭が頑丈そうな檻を持ってきた。
「コラっ!そこで何してるんだ!辞めろ!ほら、離れろ!山口先生はそっちをお願いします。」
「触るな!おい、クソガキ、覚えとけよ!今度はその細い腕粉々にしてやるから。」
「出来るものならやってみろ!バナナ持って餌付けしてやる!」
「キミもあおるんじゃない。こっちに来なさい。」
山口というムキムキの教師に連れられて職員室に向かう途中、式を終えた同期生達が俺を怪訝(けげん)そうに見てきた。
「お前ら!見てないでゴリラ用のデカい檻持ってきてくれ!」
馬には言葉が伝わらないらしい。
俺と目が合った馬はパッカパッカとどこかへ走り去っていった。
後で馬刺にして食ってやる。
でも、今はショートした猿ゴリラを止めなくちゃ逃げ遅れた俺の馬刺が食われっちまう。
その後、何度も刺激を与え続けた。
時々、刺激が強すぎて中のバネが飛び出してぶち当たってきたけど、俺は耐えた。
その数分後、馬の1頭が頑丈そうな檻を持ってきた。
「コラっ!そこで何してるんだ!辞めろ!ほら、離れろ!山口先生はそっちをお願いします。」
「触るな!おい、クソガキ、覚えとけよ!今度はその細い腕粉々にしてやるから。」
「出来るものならやってみろ!バナナ持って餌付けしてやる!」
「キミもあおるんじゃない。こっちに来なさい。」
山口というムキムキの教師に連れられて職員室に向かう途中、式を終えた同期生達が俺を怪訝(けげん)そうに見てきた。