ミッション・イン・ヘル
ビリビリ!


私は先程届いた電報を引き裂いた。


なんてことだ…


その様子を見たハサン中尉が声をかけてきた


ハサン「何か悪い連絡でしょうか?モハマディ大佐?」


私は答えた


「アフガニスタンのラバニ政権がやられた!

タリバーンごときに政権を奪われたのだ!」


ハサン「な、なんですって!では…我々の『計画』は!!」


「我々の『計画』に変更はない!」


ハサン「しかし、アフガニスタンの協力がなければ目的地への陸路が…」


「ドスタム派を懐柔すればいい。

もともとタジキスタンへのルートは、ドスタム派の勢力下にあるのだ。

それに…ものは考えようだ…」



ハサン「…と、いいますと?」


私は正直アフガン政権の力を借りずに『計画』遂行したかった。


なぜなら我々のみで『計画』を成功させたならば、我々が『収穫』を独占できるからだ…


「ふふふ…

ははははは!」


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