旦那様はヤンキーくん



「どうしたの?」


あたしが聞くと、大翔は言った。




「…ご、ごめん!!
 急に飲み会誘われて…
 今日、帰り…遅く…なる、かも…?」



語尾が、だんだん小さくなっていく。




…………飲み会????



「そんなの
 断ればいいじゃんっ」



あたしが言うと、



「無理なんだって!
 結構
 偉い人とかくるらしくてさ…
 断れねえの!」



大翔は、手を合わせながらそう言った。




「本当、ごめん!!!」




………あり得ない




「もう勝手にすれば!
 夏季さんとどっか行っちゃえ!!」




「…はぁ??」



あたしの言葉に大きく目を見開く大翔。





あたしは、そのまま階段を駆け上がった。







大翔の…バーーーーカッ!!!!







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