らぶりぃBOY





『うげっ?!』



半分以上の娘が、鼻血を垂らしながら失心している。


1人妄想の世界に入っている娘もいれば、涙を流している娘もいるし。

男子だって、王子にうっとりとしている。




恐ろしき王子パワー!




二度と今のようなことが起こらないようにと、今度は少しだけ距離を縮めて、王子の横に並んだ。


それを横目で確認した王子は、半歩私に近付くと手を伸ばした。



『うんッ?!』



頬にあった手がベリッと剥がされ、大きな温かい手に包まれる。





これって…





手ぇ繋いでるよぉーーー?!




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