聖職者
マーキス、李楼、ラスホォードの三人は来賓用の部屋に向かって廊下を歩いていた。
ヴォルドールに直接、銀の力の真意を聞きに行くためだ。
「そう言えば、今凛は?」
マーキスが尋ねる。
「任務についてもらっています。最近、凛自らが任務をしたいと言ってくるんですよ」
「…そう」
マーキスは李楼に表情を見せないように相づちを打つ。
だが、内心は穏やかではなかった。
愛娘のような、目に入れても痛くない凛の異変に、マーキスは正直気が気ではなかった。
やがて、三人は来賓用の部屋の扉の前に立った。
軽い緊張が走る。
マーキスは扉をノックした。
すると、すぐに扉が開かれる。
ヴォルドールが出てきたのだ。