隣の男子は潔癖症






そう、この大門優志は
成績優秀
容姿抜群
運動…まあまあという
モテ要素たっぷりの男
だというのに



超…潔癖症だった。



触られるのはもちろん
近づかれるのさえ
嫌がった彼に
彼女が出来たと
聞いたときは
すごい騒ぎだった。






…が。



「酷いよぉ…私のこと…ヒクッ…嫌いなの…!?」



泣き出す女ほど
うざいものはない。



「俺すぐ泣く女嫌いだから。」



「本当は最初からっ…好きじゃなかったんでしょ?」



「うん。君が付き合ってってしつこいから“んー”っていっただけだし。」



さらに激しく泣き出した。
本当に迷惑極まりない。



あたしの唯一の楽しみ
お昼を奪いやがって…






もう…限界。






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