cross out
暁の話も上の空のまま、あたしたちは自宅アパートに着いた。



『ふ~、遅くなっちゃったね。』


ちょっとお疲れモードな暁。



『暁、先にお風呂どうぞ。』



『あっ、そう?じゃあ先に行っちゃうね。』



暁は素直に従った。



シャワーの音が聞こえたのを確認して、



あたしはバッグからあのチラシを取り出した―――。



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