眠れない、キミの夜
自分の貰った部屋に戻って荷物の整理でもしようかな



って 思ったけど こんなに夜遅くにするのも迷惑かなって 考え直して 独りで使うには かなりの大きさのベッドに座り込み 夜の窓を見つめた



「ここは 前にいた所より 明るい…」



街には 沢山の光が溢れていて 少し寂しくなった



朝が早く来ればいいのに…



否 朝なんか一生来なければいいのに



そうすれば 夜が来た時の 不安も悲しさも感じなくて済む



まだ 高く、鮮やかな色を持つ月を見つめる



そんな月でさえも 今の醜い私を嘲笑っているよう
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