流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
帰りは高速で家まで一気に!

というつもりだったが、名神・東名にはたくさんのSAがあり、ところどころで寄り道をしていった。

「幸姫、トイレは大丈夫?」

玲子に聞かれて、幸姫は小さくため息をついた。

「れいちゃん、おトイレさっきいったばっかりだよ?だいじょうぶだよ」

言われて玲子は少し言葉に詰まった。

「あ…それじゃおなかすいてない?」

希美に聞かれて、幸姫はまたため息をついた。

「さっきおだんごとぱんださんのパンたべたから、おなかいっぱいだよ?あんぱんとどらやきもかってもらったのがまだのこってるもん」

そういうと、2人は顔を見合わせて苦笑いを浮かべた。

「…ごめーん、本当は私が寄りたかったの!」

そういうと、希美は目をきらきらと輝かせながら、そそくさとおみやげ物コーナーへと消えていった。

「わ…私もぉ……」

そう言って、玲子も希美の所へとかけていった。

『………』

ぽつんと3人取り残されるような形になり、幸姫が小さくため息をついた。

「おそとにでる?」

幸姫が幸村と佐助に聞くと、少し困ったような表情でお互いの顔を見合わせると、仕方がない、と幸姫の手を引いて外へと出て行った。


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