流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
「ゆうきくん、おはよう!」

熱も下がり、幼稚園にも行けるようになった。

いつものように、お隣のゆうきと一緒に、仲良く手を繋いで行く。

「よかった。幸姫ちゃん、元気になったみたいで」

早坂の言葉に、玲子は頷く。


いつもと変わらない。
明るくてかわいくて人懐っこい私の娘。


だけど。



「ゆきむらってだれ?」

熱が下がり、意識もはっきりとしてきたとき、幸姫にもう会えないと告げようとしたとき、この反応が帰ってきていた。

確認してみると、どうも幸村がに出会った辺りから、目が覚める最近までの記憶が、一切なくなっていたのだった。

「一時的な、記憶障害だと思いますよ」

知り合いの医者に症状を話してみたところ、一時的な一部記憶喪失の可能性が高いと言われた。

思い出させることもできるかもしれないと言われたが、玲子はそれを断った。

「れいちゃん、はやくー」

呼ばれてはっと我に返ると、4人で一緒に、幼稚園へと向かった。



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