流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
「きょうねーようちえんで…」

いつものように、夕食を食べながら、玲子にその日の出来事を話していく。

玲子は楽しそうに、その話を聞いてくれる。


『幸姫』


誰かが呼んだ気がして、ふと振り返る。
が、もちろんそこには誰もいない。

「どうしたの?」

玲子に聞かれて、幸姫はふるっと首を横にふった。

「んーん、なんでもなーい」

「そう?ほら、あと少しだから食べちゃいなさい」

「はーい」


なんだろう…


大事なことを、何か忘れているような気がした。
だけど、それが何なのか思い出せない。


んー…まぁいいや。



あと少し残っていたオムライスを口にかきこみ、お皿を片付けると、ばたばたとベランダへと向かった。

「…幸姫、またお星様見てるの?」

玲子に聞かれて、幸姫は小さく頷いた。

「うん。流れ星見つけるんだ」

じっと星空を見つめた。

「見つけられるといいね」

優しく微笑んで、玲子は頭を撫でた。
幸姫はじっと、星空を見つめていた。



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