月の雫 -君と歩む彼方への道-
「離せッ!やめろ!」



鋭い声がその薄い唇から飛び出し――




突然シルヴァイラはがばっと上体を起こした。


恐怖を顔に張り付かせて、不思議な金色の目をカッと開く。




その瞳から、光線がほとばしるかのように見えた。




(え……)



その瞳を見た途端




突然




オレの心臓が




止まった
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