☆たったひとりのスーパースター☆
低く落ち着いた声でそう言われて。
胸元にクッションを押し当てられるような、
何かに圧迫されているような感覚がしてきた。
まるで知らない国の言語で言われたように、
意味が分からなくていっしーを見て言った。
「ね、意味わかんないよ」
「俺も」
そう言って、私の右手を握ってきた。
はじめは強く。
でも少しずつその手が震えて来たから、
何も言えずに下を見て、そっとその手を握り返した。