☆たったひとりのスーパースター☆
風が吹いてなかなか火がつけられずに、
それでもやっと火をつけてパシパシ光る線香花火。

「戦いね」

「え?」

「どっちのがもつか」

「うん」

ちょっとだけ顔をあげて王子の隙を狙って
横顔を盗み見る、これも戦いだ。

ぼんぼりみたいな火の玉がフルフル揺れて、
なんだか急にドキドキしてきた。

「俺が勝ったら、もう一回キスし──」

そうちゃんが言いかけて、
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