☆たったひとりのスーパースター☆
「エリちゃんかわいかったな~」

いや、まじでね。

本音だよ、ふわふわして、まさに愛玩犬。

「あ、そう言えばさ、
ナナけっこう前に恵比寿で男と歩いてたでしょ?」

と、そうちゃん。

メニューを見ながら軽く動揺した。

「え?何お前彼氏できたの?あ、それともセフレ?」

「いっしー、出口あっちだよ」

緑に光る非常口を指差して、万遍の笑みで言ってやった。

「いやでもさ、女って感じがしてかわいかったよ、ナナ」
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