Happy Ending
花火が見える位置まで着た。

と言うか着すぎた。ほぼ頭上で上がる花火。首が痛くなったが綺麗だった。

アイカは口をポカーンと開けただただ花火が空で綺麗に打ち上がるのを見ていた。女の子だった。

「綺麗だね…」

「うん…」

そんなありきたりな言葉で十分だった。

ただここでオレに悲劇が起こった。尿意がもようしたのだ。

花火の途中でオレはアイカに申し訳なさそうに言った・。

「まじトイレしたいからもう行っていい?」

「うん。いいよ☆大丈夫?」

そういって皆が見上げてるのとは逆方向に進んでいった。凄い混んでいた。オレは急ぎたかったのもあるがアイカと離れてしまわない為、手をつかんで引っ張った。初めて手を繋いだ。皆が花火を見上げている中を二人は足早に歩いていった。

だが…コンビニにトイレはなかった。ありえない。恥ずかしいけど公園にいき立ちションをしてしまった。初めて手を繋いだ日に恥ずかしい…ただそれ以上に暗い公園に数分だが一人にしてしまった事をかなり心配していた。

戻るとアイカは花火を見上げていた。

抱きつきたくなった。だがそんな事できずにオレ達は歩き出した。手を繋ぐことなく…
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